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TAVIA

Sales / Marketing

営業とマーケティングが分断している会社をどう立て直すか

マーケティングは問い合わせを増やしている。 営業も毎月商談をしている。 それでも売上につながらない。 その場合、 営業かマーケティングの どちらか一方が悪いとは限りません。 両者が別々の目標と判断基準で 動いていること自体が 問題になっている可能性があります。

著者:堺 巧光/ TAVIA代表

Conclusion

営業とマーケティングは、 別々の部門ではなく 一つの顧客獲得プロセスとして管理する

マーケティングの役割を 「問い合わせを増やすこと」、 営業の役割を 「問い合わせ後に売ること」 だけで分けると、 その間に大きな分断が生まれます。 対象顧客、 問い合わせの基準、 KPI、 引き渡し条件、 商談結果までを共有し、 流入から契約までを一つの数字として見ることが重要です。

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Definition

営業とマーケティングの「分断」とは何か

営業担当者とマーケティング担当者が 別々に存在していること自体が 分断ではありません。

問題なのは、 顧客獲得の目的や判断基準まで 別々になっていることです。

マーケティング
アクセス数・問い合わせ数を増やす
営業
商談数・契約数を増やす

この状態では、 マーケティング側は 問い合わせが増えれば成果と判断します。

一方、 営業側からすると、 「問い合わせは多いが対象外企業ばかり」 ということもあります。

反対に営業が 「良い問い合わせが来ない」 と感じていても、 どの企業なら良い問い合わせなのかを マーケティング側へ共有していなければ、 改善は進みません。

このように、 両者が個別最適で動いている状態を まず解消する必要があります。

Problem 01

営業とマーケティングで、狙っている顧客が違う

最初に確認したいのは 対象顧客です。

マーケティングでは 「中小企業の経営者」 を対象としていても、 営業現場では 特定業種や一定規模以上の企業しか 契約につながらないことがあります。

この差を放置すると、 マーケティングは 問い合わせを増やしているのに、 営業は対象外案件への対応に 時間を使うことになります。

最低限そろえたい対象顧客の条件

  • 業種
  • 企業規模
  • 売上規模
  • 決裁者
  • 抱えている課題
  • 予算感
  • 契約までの条件

営業現場で 実際に受注している企業の特徴を マーケティング側へ戻すことで、 広告、 SEO、 Webサイト、 SNS、 コンテンツの対象も絞りやすくなります。

Problem 02

問い合わせ数は共有していても、「問い合わせの質」を共有できていない

「今月は20件問い合わせが来ました」 という数字だけでは、 マーケティング成果を十分に判断できません。

重要なのは、 その20件のうち何件が 対象顧客で、 何件が商談となり、 最終的に何件契約したかです。

問い合わせ20件対象顧客10件商談6件提案3件契約1件

この数字が分かれば、 「問い合わせをもっと増やすべきなのか」 だけではなく、 問い合わせの対象顧客率、 商談化率、 提案率、 契約率のどこを改善すべきか 判断できます。

Webサイトの問い合わせについても、Webサイトを作っても問い合わせが増えない会社の共通点で、 問い合わせから契約までを見る重要性を解説しています。

Problem 03

営業とマーケティングでKPIが完全に分かれている

部門ごとにKPIを持つこと自体は問題ありません。

ただし、 部門KPIだけで評価すると、 会社全体として成果が出ているか 分からなくなる場合があります。

段階指標例主な確認
流入対象顧客の流入数接点を作れているか
問い合わせ問い合わせ数興味を持たれているか
商談商談数・商談化率対象顧客を獲得できているか
提案提案数・提案率課題とサービスが合っているか
契約契約数・契約率売上につながっているか

マーケティング側も 商談・契約まで確認し、 営業側も どのチャネルや訴求から 良い商談が生まれたのかを確認する。

その共通KPIが、 部門間の会話を合わせる基準になります。

Problem 04

マーケティングから営業への「引き渡し条件」が決まっていない

問い合わせが発生した後、 どのタイミングで営業が対応するかも 明確にする必要があります。

すべての問い合わせを すぐ営業商談へ進めるとは限りません。

例えば、 採用応募、 営業目的の問い合わせ、 対象外企業、 情報収集段階の企業などが 混ざることがあります。

そのため、 営業へ引き渡す条件を決めます。

例:営業へ引き渡す条件

  • 対象業種に該当する
  • 想定する企業規模に該当する
  • 自社が支援できる課題を持っている
  • 決裁者または決裁に近い担当者である
  • 具体的な相談意向がある

条件を共有しておけば、 マーケティング側も 「何件集めればよいか」 ではなく 「どのような問い合わせを増やすべきか」 を理解できます。

Problem 05

営業で得た情報が、マーケティングへ戻っていない

営業は、 マーケティングでは得にくい 多くの一次情報を持っています。

  • 顧客が実際に使う言葉
  • 問い合わせ前に悩んでいたこと
  • 比較していた競合
  • 契約を決めた理由
  • 提案で刺さったポイント
  • 契約しなかった理由
  • 予算が合わなかった理由
  • 社内決裁で止まった理由

これらは、 Webサイト、 広告、 SEO記事、 SNS、 営業資料などの改善材料になります。

ところが、 営業担当者の頭の中だけに残っていると、 マーケティング側は 実際の顧客理解から離れていきます。

営業活動そのものを マーケティングリサーチの一部として 活用する考え方が必要です。

Rebuild

営業とマーケティングの分断を立て直す6つの手順

分断を解消するために、 大きな組織変更から始める必要はありません。

まずは、 顧客獲得の基準と数字を 共通化するところから始めます。

01

共通の対象顧客を決める

マーケティングが集めたい企業と営業が契約したい企業を一致させます。業種、規模、課題、決裁者、予算などを整理します。

02

問い合わせの基準を決める

問い合わせをすべて同じリードとして扱わず、対象顧客か、商談化できる状態かなどの判断基準を決めます。

03

顧客獲得プロセスを共通化する

流入、問い合わせ、商談、提案、契約までを一つのプロセスとして定義し、各段階の数字を確認できるようにします。

04

部門横断のKPIを決める

PVや問い合わせ数だけではなく、商談化率、提案率、契約率など営業までつながる数字を共通で確認します。

05

営業情報をマーケティングへ戻す

商談内容、顧客の反応、失注理由、競合情報、契約理由をマーケティング施策へ反映する仕組みを作ります。

06

全体の責任者を決める

営業とマーケティングをまたいで優先順位、KPI、改善判断を行う責任者を明確にします。

Numbers

最初に、問い合わせから契約までの数字を1枚に並べる

営業とマーケティングをつなぐうえで 最も実践しやすい方法の一つが、 一つの表で数字を見ることです。

指標今月前月確認
問い合わせ2015流入・訴求
対象顧客109ターゲット精度
商談66商談化率
提案34課題適合
契約12提案・条件

例えば、 問い合わせが増えているのに 対象顧客数が変わっていなければ、 流入の質を見直す必要があります。

商談までは進むのに 提案率が低い場合は、 ターゲットや課題との適合性を 再確認する必要があります。

提案数は十分なのに 契約率が低いのであれば、 営業提案、 価格、 競合比較、 商品設計側まで 問題が広がっている可能性があります。

Operation

営業・マーケティングの定例で確認すること

定例会議を増やすことが目的ではありません。

必要なのは、 顧客獲得に関する判断材料を 定期的に共有することです。

定例で確認したい項目

  • 問い合わせ数
  • 対象顧客数
  • 商談数・商談化率
  • 提案数・提案率
  • 契約数・契約率
  • 流入元別の商談・契約状況
  • 直近の失注理由
  • 顧客からよく聞かれた質問
  • 競合として比較された会社
  • 次に改善する1〜2項目

ここでも、 一度に多くの改善施策を増やさないことが重要です。

数字を確認したうえで、 今月最も大きいボトルネックを決め、 そこに集中します。

優先順位については、マーケティング施策を増やす前に「やらないこと」を決めるべき理由も参考にしてください。

Responsibility

最後は、営業とマーケティングをまたいで判断する人を決める

仕組みやKPIを作っても、 誰が最終的に判断するのかが 曖昧だと分断は戻ります。

必要なのは、 各施策を実行する担当者とは別に、 顧客獲得全体を見て 優先順位を決める責任者機能です。

例えば、 広告担当者は広告を改善し、 Web担当者はWebを改善し、 営業担当者は商談を改善します。

しかし、 「今は広告費を増やすべきか」 「Webの訴求を変えるべきか」 「営業プロセスを改善すべきか」 を判断するには、 部分ではなく全体を見る必要があります。

この責任者機能が不在の場合に起きる問題については、マーケティング責任者がいない中小企業で起きる7つの問題でも詳しく解説しています。

社内で担える人がいれば その人に権限と数字を集めます。

社内に適任者がいない場合は、 外部責任者を利用する選択肢もあります。

FAQ

よくある質問

営業とマーケティングの分断とは、具体的にどのような状態ですか?
マーケティングが問い合わせ数やアクセス数だけを追い、営業が商談数や契約数だけを追っているなど、顧客獲得プロセスを別々に管理している状態です。対象顧客、見込み顧客の基準、KPI、引き渡し条件、失注理由などが共有されていない場合も分断が起きやすくなります。
営業とマーケティングでは、どちらを先に改善すべきですか?
一律には決められません。問い合わせ自体が不足している場合と、問い合わせはあるものの商談化していない場合では改善すべき場所が異なります。まず問い合わせから契約までの数値を並べ、どこで大きく落ちているかを確認することが重要です。
マーケティング担当者がいなくても営業との連携はできますか?
可能ですが、誰かが対象顧客、施策の優先順位、KPI、営業への引き渡し、結果の振り返りに責任を持つ必要があります。専任担当者がいない場合は、経営者や営業責任者が兼任するか、外部の責任者機能を利用する方法があります。
営業からマーケティングへ共有すべき情報は何ですか?
商談化した企業の特徴、よくある課題、顧客が反応した訴求、競合比較、失注理由、契約理由、決裁者、予算感などです。実際の商談から得た情報をマーケティングへ戻すことで、広告、Web、SEO、コンテンツなどの精度を改善できます。
TAVIAでは営業とマーケティングの連携について相談できますか?
はい。無料相談では現在の営業・マーケティング体制や課題を伺い、TAVIAがお力になれる領域があるかを確認します。詳細な現状分析、ボトルネック特定、KPIや改善方向の整理はMarketing Auditまたはご契約後の支援として行います。

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現在の営業体制、 マーケティング施策、 問い合わせから契約までの流れや お悩みを伺い、 TAVIAがお力になれる領域があるかを確認します。 原因がまだ整理できていない段階でもご相談いただけます。

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